車椅子や特殊寝具、移動用リフトなどの福祉用具は高齢者や障害者の生活には欠かせません。高齢者や障害者、その家族達を助ける大きな役割を持つ福祉用具専門相談員は、専門の資格や介護福祉士などの資格を持っていると従事することが可能です。福祉用具専門相談員は高齢者や障害者、その家族に対して福祉用具を提案したり相談に乗る仕事ですが、就職先は様々に考えられます。
まずは、福祉用具を貸与している施設や、用具を販売している事業所などです。こうした場所は介護保健法で、福祉用具専門相談員を2名以上配置しなければならないという義務もあります。義務化されている以上、事業所の数だけ福祉用具専門相談員も必要となるため、需要が高いことが分かります。また、福祉用具はスーパーマーケットやドラッグストアに販売している場合もあるため、そこでも福祉用具専門相談員は活躍するでしょう。家庭での介護の場合は、家族でお店に立ち寄って選びたいと考える方も増加しています。
また、家屋のバリアフリー化について適切なアドバイスを実施できる人材として、リフォーム業者や工務店でも福祉用具専門相談員を募集している箇所もあります。家庭での様々な状況に適した福祉用具の提案ができる人は重宝されます。活躍の場をさらに広げるためには、福祉住環境コーディネーターの資格を取得するのもよいでしょう。福祉用具の使用に配慮したリフォームプランの提案もあわせて可能となるでしょう。将来的な需要も高まっている仕事なため、今後もさらに就職先は増えてくる可能性があります。